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Contents
・アパレル販売員から企業法務の最前線へ
・コンフリクトを恐れない。法務が事業成長を加速させるワケ
・発展途上だからこそ、M&Aをはじめとした幅広い経験ができる
・挑戦を後押しする風土がキャリアの幅を広げる
中長期的な成長に向けて、今まさに変革のときを迎えているカオナビ。その変革を法務面から力強く支え、企業の成長を加速させるのが法務グループです。
カオナビの法務グループには、幅広い業務経験を通じて、実務能力を着実に高められる環境が広がっています。専門性を深めるだけでなく、M&Aや新規事業支援といった企業成長の中核を担う場面に関わる機会も豊富です。
今回は、マネージャーとして活躍する岡森 愛樹さんに、実際の業務内容や求められるスキルセット、さらにはキャリア成長の可能性について話を聞きました。
Interviewee
コーポレート本部 法務グループ マネージャー
岡森 愛樹
新卒でアパレル企業に入社し、販売職を経験後、法務職に従事。その後2019年8月にカオナビへ入社。現在は法務マネージャーとして法務グループのメンバーをマネジメントしつつ、契約業務から社内規程管理、M&A業務などにも幅広く携わる。
アパレル販売員から企業法務の最前線へ
──岡森さんの所属部署と、チーム内での役割や業務内容について教えてください。
岡森:
コーポレート本部の法務グループに所属しており、入社以来、一貫して法務業務を担当してきました。現在の役職としては法務マネージャーですが、メンバー数が限られていることもあり、実際はプレイングマネージャーとして日常の契約業務をはじめとした細かい実務にも自ら手を動かしています。
業務範囲としては、契約業務全般から社内規程の管理、新規事業支援、訴訟対応など、法務グループで所管する業務に幅広く関わっています。
──これまでのキャリアと、カオナビへ入社されたきっかけについて教えてください。
岡森:
前職は新卒で入社したアパレル企業でした。最初は店舗スタッフとして、店長も経験しながら7~8年ほど現場で働いていました。その後、もともと希望していた法務職への社内公募に応募し、2年ほど法務の仕事に携わりました。
転職のきっかけは、結婚や出産といったライフイベントを見据えながら、キャリアアップのタイミングを模索していたことです。そんな中、前職での上長でもあり、現在の上長でもある杣野さん(現・コーポレート本部長)からリファラル採用という形で声をかけていただき、縁あって入社することとなりました。
──そもそも法務職を志望されていたのはなぜですか?
岡森:
大学では法学部に所属しており、当初から法務への関心があったんです。前職の会社は、アパレルが好きだったこともあって入社したのですが、その一方で販売員としての仕事をずっと続けていくというイメージは持っていませんでした。そこで自分の興味や関心を活かせる分野の仕事として意識していたのが、法務という職種でした。
コンフリクトを恐れない。法務が事業成長を加速させるワケ
──企業法務は“狭き門”というイメージを持つ方もいらっしゃると思います。実際はいかがですか?
岡森:
私の感覚としてはそれほど狭き門ではないのですが、初めのきっかけをつかむのが難しいというのはありますね。未経験からチャレンジする場合、一定のハードルはあると感じています。また、法務という仕事に対して「難しそう」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。それが結果的に、法務の仕事は“狭き門”であるという印象につながっているように思います。
──企業法務の仕事をするうえで、必要な知識やスキルにはどういったものがあるのでしょうか?
岡森:
民法や商法といった基本的な法律知識は必要ですが、実務の中で身に付けられるものも多いですし、必ずしも入社時点で完全に備えておく必要はないと考えています。法律知識以上に重要なのは、会社の事業や業務内容を深く理解しようとする姿勢、そして情報収集力、ヒアリング力だと考えています。ビジネスへの理解が浅いまま契約書だけを読んでも、その背後にどのようなリスクが隠されているのかまで読み解くのは難しいものです。
私自身も、学生時代に得た法律知識だけでは到底対応できませんでした。しかし、実務の中で知識と経験を積み重ねてきたおかげで、今こうして法務マネージャーの職を務めることができています。
──前職とカオナビでの法務業務には、どのような違いがありますか?
岡森:
法務業務の基本的な枠組みは共通していますが、企業の成長ステージやカルチャーによって、求められる対応には大きな違いがあります。前職ではある程度整った仕組みがある中で、型通りのものをきちんと処理してとにかく数をこなすことが業務の中心でした。
一方、カオナビでは制度や仕組みそのものがまだ発展途上である部分も多くあります。そのため、手探りで契約書の雛形を作成したり、新しい制度を導入する際のリスクを検討したりと、思考する時間がとても増えたように感じます。
──カオナビにおける法務グループの位置づけや、経営との関わりについて教えてください。
岡森:
当社では、法務に限らずコーポレート全体で「事業の成長や成功をそれぞれの専門分野で支える」という共通のミッションを持っています。法務はその一分野を担っているという認識です。
法務グループが向き合う相手は現場の社員だけでなく、ときには役員クラスとも直接やり取りをすることもあります。相手の立場に関係なく、リスクがある部分に関しては事実をはっきりと伝えることが、経営における法務グループの役割です。カオナビのバリューの1つに「コンフリクトを恐れない」というものがありますが、法務グループはそれを体現している組織だと思います。
──法務というと「攻め」よりも「守り」の部署というイメージが強いですが、岡森さんはどう思われますか?
岡森:
実際には両面ありますが、やはりどちらかと言えば「守り」の要素が強いと思っています。たとえば、私たちは「この施策にはこういうリスクがありそうです」と助言をしますが、最終的にそのリスクを取って進めるかどうかを決めるのは、法務グループではなく現場や経営陣です。そういう意味では、自然と「守り」の側に立つことになるのだと思います。
発展途上だからこそ、M&Aをはじめとした幅広い経験ができる
──現在のチーム体制について教えてください。
岡森:
弁護士資格を持つ社員や他部署から法務にキャリアチェンジしてきた社員など、多様なバックグラウンドを持つメンバーが在籍しています。それぞれ担当分野を明確に分けているわけではなく、基本的に全員がどんな案件でも対応できるよう、案件ごとに余力を見ながらアサインしていく方法を取っています。
ただし、M&Aのような高度な専門性が求められる案件については、主に弁護士資格を持つメンバーが担当しています。それでも、その1人に任せきりにするのではなくチーム内で議論を重ね、他のメンバーもプロジェクトの進捗を把握していつでもバックアップできる体制にしています。
──日々の業務スケジュールはどのようになっているのでしょうか?
岡森:
明確に「この時間にこれをやる」といったタイムスケジュールは決まっていません。就業時間も人によって異なりますし、その日の案件や依頼元の希望スケジュールによって業務の流れは大きく変わります。あえてモデルスケジュールを挙げるならこのような形ですが、実際には毎日違うことをしている感覚です。
岡森:
当社では毎年何か新しいことが起こりますし、未知の案件に突然出会うこともあります。私は入社して6年目になりますが、飽きたりマンネリ化したりといった気持ちは感じたことがありません。これほど動きが速く、変化の多い会社はなかなか無いように思います。
──経験できる案件の幅も広そうですね。
岡森:
当社は株式の非公開化を経て、今まさに新しいステージへ向かおうとしているところです。昨年は新規サービスを2つリリースしましたし、今も水面下で複数の企画が動いています。そうした新規事業にも企画段階から法務が関与できるのは、今このタイミングならではの魅力だと思います。
昨年度は海外案件にも携わりました。法務グループでは現地の法令調査や設立手続き、現地弁護士との意見交換、海外向け利用規約の作成など、一連のプロセスに深く関与しています。海外では商慣習や常識が日本とは異なりますので、国内案件とは違った難しさがありますね。
また、当社のサービスの特性上、どんな案件にも個人情報保護の観点が関わってきます。そのため、特にこの分野に関しては、自然と実務を通して精通していくことになると思います。実際、個人情報保護法関連の専門性を高められる点に魅力を感じて入社したというメンバーもいます。
──今、変革期を迎えているカオナビにジョインする価値について、岡森さんはどう考えておられますか?
岡森:
今後もM&Aを推進していく方針であるという点は、1つ大きな価値となり得るのではないでしょうか。単純にM&Aを成立させるだけではなく、その後の1つの事業体としてどのように一緒になっていくかというところまで含めて、幅広く経験していただけると思います。
M&Aに関しては、法務だけでなく経営企画部門や経理・財務部門などと協働しながら進めていく事業になります。まだまだ答えのない領域に向き合う必要がありますが、そうしたフェーズに携われることは貴重な経験になるはずです。
当社は現在、新たな成長ステージに入った段階にあります。これまでに培ってきた堅実なコーポレートガバナンスの基盤を活かしつつ、スピード感や柔軟性といった機動力も維持している状況です。安定した経営基盤と迅速な意思決定力を両立できているのは、今のフェーズの当社ならではの面白さなのではないでしょうか。
挑戦を後押しする風土がキャリアの幅を広げる
──続いて、働く環境についてお伺いします。カオナビでの働きかたや働きやすさについて、岡森さんはどう感じておられますか?
岡森:
私は現在子育て中ですが、まさに働きやすさを感じているところです。基本的にはリモートワークですし、フレックス制度やスイッチワークを利用することで、保育園の送迎や学校行事への参加もできています。法務グループのメンバーは皆子育て中ですが、それぞれ生活スタイルに合わせて柔軟に働いていますね。
──子育てとキャリアの両立は、多くの人々にとって課題になりがちなテーマだと思います。岡森さんご自身が法務マネージャーとしてのキャリアを築いてきた中で、子育てが障壁になった部分はありましたか?
岡森:
出産後復帰して1年くらいは壁にぶつかり続けていましたし、もともと出産する前は仕事と子育ての両立に不安もあり、マネージャーのまま復帰できるイメージは持てていませんでした。育休後は時短勤務で復帰しましたが、時間が足りないというのは身をもって感じました。しかし、「今までの働き方だけが正解ではない、時間の制約があるうえでの成果の出し方を考えていけばいい」と、上司からマネージャーとしての復帰を提案していただいたおかげで今に至ります。こうして法務マネージャーとしての仕事を続けていられるのは、上司やメンバーの理解があってこそですね。
──岡森さんは、今後は法務のプロフェッショナルとしてキャリアを築いていくお考えですか?
岡森:
私は現在、マネジメントコースのポジションにいます。法務のスキルや専門性は今後も高めていきたい一方で、チーム・組織としての成果を出すことが、自分に与えられているミッションです。今のチームをよりよくしていくことはもちろんですが、法務だけにこだわるのではなく、今後チャレンジできる機会があれば何でも積極的に挑戦したいと考えています。できるかできないかはさておき、任せてもらえるということは信頼していただいている証ですので、その期待に応えたいという思いが強くありますね。
──これから法務グループに入られる方にとって、将来的なキャリアパスにはどのような選択肢がありますか?
岡森:
何よりも個々人の意思を尊重したいと考えています。これから入社するメンバーについても、何を深めたいか、どう成長したいかに応じて担当業務を決定する方針です。
初めは当社のビジネスに対する理解を深めていただく必要がありますから、サービスとのかかわりが深い営業部門や開発部門からの契約、相談案件をお願いすることになります。ただ、ある程度の段階に至ってからは、個々の志向や強みに応じて割り振りを考えていくつもりです。マネジメントを経験したい、商事法務や個人情報の各分野で専門性を高めたいなど、本人のやりたいことを一緒に考えて合うポジションをセットしていけたらと思っています。
──キャリアに関する面談や相談の機会は定期的に設けられているのでしょうか?
岡森:
1on1ミーティングを定期的に実施しており、多い人だと2週間に1回、少なくとも月に1回は実施しています。日常的な相談が主にはなりますが、その中でつまずきや課題を拾いながら、節目にはキャリアについても振り返りができるように心がけています。
──成長支援や知見共有の仕組みについて、法務グループで行っている取り組みについて教えてください。
岡森:
正直なところ、明文化された教育プログラムがあるわけではありません。ただ、案件数が多いため、実務に即したOJTの繰り返しで学んでいただく形になります。もちろん雛形があるものに関しては基礎的なレクチャーは行いますが、そこから見えるものはあくまで“型”です。実際の案件でどうなっているのかを目にしたほうが実感が沸きますし、やはり生の案件に触れていただくことが、本人の成長につながっていくのかなと思います。
また、弁護士資格を持つメンバーが在籍しており、専門的な意見をラフに聞ける環境であるというのも、これから入社するメンバーにとっては大きなメリットになるのではないでしょうか。時には外部セミナーを受講してもらったり、「意見を出せなくてもいいから」と伝えて打ち合わせに同席してもらったりと、インプットの機会はとにかく数多く提供するように心がけています。
──最後に、岡森さんが考える「こういう人に来てほしい」という人物像はありますか?
岡森:
物事を深く考え続けられる人と一緒にお仕事できたらと思います。特に今、当社は変革期にありますので、これまでのやり方から変えなければならない、という場面は多々出てきます。そこで考えることを楽しめたり、どこまでも突き詰めて考え続けたりできる人と一緒に働けたらいいですね。
そうやって各々がしっかり考えた上で情報共有する場を設けると、また新たな気付きが生まれてチーム全体の成長につながっていくのだと思います。